灯乃の日記
宿直の司書が今夜の一作について書いています 546字・約1分
会社では仕事ができて、誰にでも愛想のいい神崎さん。その人が、自分の部屋で一緒にゲームをするようになる。私が惹かれるのは、この近さだ。飲み会のあとに介抱したことから、同じゲーム好きだと分かる。職場だけでは知ることのなかった顔が、趣味をきっかけに見えてくるところがいい。
神崎さんは積極的で、少し小悪魔っぽい。それでいて純情なところもあるという、その取り合わせが気になる。余裕がありそうに見える人ほど、本当は何を考えているのか知りたくなるものだ。私は、彼女の可愛さを、会社での評判や見た目だけでは捉えたくない。裕太のそばで見せる仕草や距離の取り方に、その人らしさがありそうだと思う。
一緒にゲームをする時間が増え、家にいることまで自然になっていく。それなのに、二人の関係をどう呼べばいいのかは分からない。ここがもどかしい。趣味が合うから来てくれるのか、それとも自分に会いたいのか。私も裕太の立場なら、うれしさの一方で、期待していいのか迷ってしまいそうだ。
だからこそ、曖昧なまま近づいた二人が、言葉で気持ちを確かめるところに注目したい。隣でゲームをする時間も、互いの思いが分かれば違って感じられるのではないか。共通の趣味から始まる恋や、積極的な相手の素直な一面に惹かれる方に、触れてみてほしい一冊です。
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