試し読み
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灯乃の日記宿直の司書が今夜の一作について書いています
大学の同期、前田と三芳。漫画の趣味がぴったりで、下ネタも平気で言い合える、いちばん仲のいいオタク友達。その気兼ねのない関係が、ある出来事をきっかけに揺らぐ。一線を越えた二人の欲は、どんどん増して、快楽にはまっていく。伝説の始まりの一冊だ。
総集編を先に読んだ私が、改めて一冊目に戻ってきた。今見返すと、三芳は前田のことが本当に大好きだ。ゴムの話からホテルに誘うのも、先に脱ぐのも、胸を揉ませるのも、口でするのも飲むのも、キスも、ゴムを一箱用意して次の予約を入れるのも、教室で誘うのも、衣装を用意してパイズリと生中出しまで、ほとんど三芳から仕掛けている。好きとは一度も言わない。言わないまま、最初から最後まで前田をロックしている。気の合うオタ友以上に一途な女だから、三芳はここまで人気になった。
身体の描き方も、この作者の良さがすでに出ている。基本はむっちりで、ぎりぎり細身の要素が残っている。そのバランスが絶妙だ。
「オタクに優しいギャル」という型に乗り切れなかった人は多いと思う。ヒロイン像に納得できず、没入できない。この本はそこに、肉体関係まで許してくれる巨乳のオタク女子、という答えを投げてきた。ギャル物で置いていかれた人ほど、読む価値がある。
総集編から入った人も、ここに戻ると三芳の見え方が変わる。順番はどちらでもいい。両方読むのが正解。
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