2026.09.10
やっぱり君を孕ませたい
カームホワイト
カームホワイトは、開く前から安心して読めるサークルだ。今回もそう。ただ、安心と退屈は別物で、この本は後半でちゃんと殴ってくる。 奏は細い。細いのに胸だけが重い。この落差が最後まで効いていて、水着の場面で最初にやられる。頬が赤くなって、目がとろける。表情の描き分けが上手いから、台詞を追わなくても今どういう気持ちかが分かる。 前半は、押し倒して耳元で煽る、じゃれ合いの延長。ここまでは「いつもの」だ。空気が変わるのは、二人が覚悟を決めてから。そこから先はイチャイチャではなく、感情が先に走って体が追いかける本気のセックスになる。口で、胸で、いちばん奥で。狂ったみたいに絡み合う場面は、純愛ものでここまでやるのかと思った。 終盤、髪を短くした妊婦姿の奏が出てくる。題名の答え合わせであり、日常から一段ずれた甘さがある。私はこの数ページのために読み返した。 おっぱいが好きなら迷わなくていい。純愛しか読まない人にも、NTRばかり読んでいる人にも、たまにはこういう夜があっていい。