2026.09.13
となりのあやねさん 旅館でしっぽり編
はらヘリ堂
アパートの隣に住むあやねさんと、温泉旅行に行く話。旅先の旅館でも、いつものねっとりしたご近所付き合いは変わらない。はらヘリ堂のこのシリーズは、商業誌を除けば一冊目から追いかけていて、私はあやねさんの可愛さとエロさに、とっくに撃ち抜かれている。 このシリーズの良さは、二人の距離感だった。隣人以上、恋人未満のまま、身体だけが先に親しい。ところが今回は、その距離に目に見える変化がある。本音が言葉になり、形になる。三冊目あたりから兆しはあったが、はっきり動いたのはこれが初めてと言っていい。距離を引きずってきた分だけ、動いた瞬間に重みが出る。台詞回しと表情の運び方がうまいから、ただの続編ではなく、シリーズの転換点になっている。 プレイの色も、前より一段と純愛寄りだ。柔らかい胸は相変わらず神の領域で、眼鏡をかけたまま顔を赤くして感じている顔を、私はずっと眺めていたい。三冊目で好きだった場面の眼鏡ありの再演もあって、妄想していたところを描かれた気分になった。角度と体位の引き出しも多く、感情が溢れて言葉にならなくなるあやねさんが、この巻でいちばん乱れている。 次は夏祭りの浴衣か、正月の着物が見たい。二人の恋を、隣の部屋から応援している。